ステップ1:会社員として、本業のスキルを磨く
FIRE本に書かれている多くのストーリーは、次のような感じになっています。
本業である会社員を早く辞めたい。
そこで、がんばって節約。
タネ銭を作って投資を軌道に乗せて、早めにリタイア…。
確かに憧れますよね…。
ただ、私の場合、上記パターンとはなっていません。
まず最初のステップは、なんといっても
会社員として自分のスキルを磨きましょう!
という点に尽きます。
若い世代には、あまり流行らない考え方かもしれません。
若い頃は、ビジネス経験も少ないため、会社という組織に属することが多いと思います。
ここで、仕事の実績をしっかりと積むことが重要です。
実務経験を積んだり、本を読んだり、資格をとったり…。
コツをひとつだけ。
「XXX業務をたくさん経験してきました!」
と主張するのではなく、次のように体系化することが重要だと考えています。
「XXX業務を成功させるための3つの方法」
このように、他人に対して、あなたのノウハウ・方法を、体系的に語ることが重要なんだと思っています。
もちろん、何年も経験しないと、あなた自身のスキルや方法論を確立することはできません。
さまざまな業種・業態・働き方など、世の中の仕組みを地道に学ぶこと。
これこそが、遠い将来、自分のスキルを市場に売るときに必要となってきます。
私の場合、次のような感じでした。
20代・30代の頃は、コンサルティングのスキルを猛烈に磨き、経験を積んでいきました。
平日は仕事、土日は自己啓発のため、書籍を読み漁ったり、資格を取得したり。
このとき、私は、会社の中での昇進・昇給は考えてなかったような気がします。
その会社でしか通用しないシステム・会社の中での評価よりも、市場のニーズに合わせて、自身のキャリアを形成していくことを強く意識していたためです。
このため、私は何度か、転職も経験しました。
これはコンサルティングの分野に限った話ではなく、どのビジネス領域でも同様だと思います。
特定分野の専門性に、全体を俯瞰して見る力、課題解決力、定量的な分析力、語学力…
など、必須のスキルといってもいいかもしれません。
このフェーズで、自分のスキルをきちんと磨いていると、後に独立したときに、自身の単価(直接的な報酬)に跳ね返ってきます。
この時期にさぼっていた人は、独立しても、単価が低くなり、十分な収益を得ることができなくなるので、注意が必要です。
私は、このステップ1だけで、10年以上の月日を費やしました。
会社員を経験することなく、起業して成功する天才・商才も少なからず存在します。
しかし、ほとんどの方にとっては、会社員としての経験が必須となってくるのではないでしょうか。
あと、自分のスキルを高めることも重要ですが、この時期に信頼関係のある人を増やすことは、もっと重要かもしれません。
転職をしてもしなくても、この人脈やパイプが、フリーランスになったときのあなたの味方になってくれることでしょう。
やみくもに友達を増やすイメージではなく、腹を割って話のできる親友を作るイメージでしょうか。
つまり、このステップ1において、私の中では、転職するかどうかが問題なのではなくて、
【1】自分のスキル・市場価値を高めているか
【2】信頼関係のある人脈・パイプを構築しているか
この2つの視点がとても重要なのです。