ステップ3:給料以外の収益源のメドがついたら、会社員を退職し時間的な自由を手にいれる
ステップ1・ステップ2に関しては、普段の生活を続けながら実践することが可能です。
このため、特に大きなリスクは存在しません。
ただ、このステップ3になった途端、大きなリスクが発生します。
あなたが勤務している会社を退職する、つまり、一時的に無職の身分を選択することになるためです。
私の属しているコンサルティング業界では、転職や退職は珍しくありません。
しかし、事業会社にお勤めの方や公務員の方にとっては、敷居がとても高いと感じることでしょう。
さらに、40代や50代になると、住宅ローン、子供の教育費、両親の介護費用など、お金のかかるイベントが目白押しです。
会社を退職するという選択肢は、ほとんどの場合、テーブルに乗ってこないのではないでしょうか。
副業本や副業ブログなどの情報では、
”副業収入(不動産投資やアフィリエイトなどの収入)が本業並みに増えてきた段階で会社員を辞めたほうがよい”
と示唆されています。
ただ、リスク回避という意味では、これでも不十分です。
私の中では次の視点のほうがもっと重要だからです。
「本業で磨いてきたスキル(ステップ1)を活用して収入を得る見通しがついているかどうか」
私の場合、会社員時代、コンサルティング経験を十分に積んでいました。
転職も複数回経験していたため、取引先に困ることはないと思っていました。
会社をやめても、フリーランスとして、仕事を受注する見通しはついていました。
このため、会社員を退職して、フリーランスとなることができたのです。
しかも、コンサルティング業界(IT業界全般も同様かもしれません。)は、独立すると、単価が上がります。
・月額40万円の給料をもらっていたプログラマーは、独立すると月額80万円以上をもらうことができるかもしれません。
・月額60万円の給料をもらっていたシステムエンジニアは、独立すると月額120万円以上をもらうことができるかもしれません。
・月額80万円の給料をもらっていたコンサルタントは、独立すると月額160万円以上をもらうことができるかもしれません。
ただし、市場ニーズに合ったスキルが必要になりますし、仕事も契約単位になります。
収入も安定しません。
ここが「週3日だけ働いて生活するメソッド」を実現するためのミソになります。
独立すると、一週間フルフルに働かなくても、市場価格として、月額単価は上がります。
このため、収入を維持しつつ、働く時間を減らすことができるのです。
最近、女子アナでも局アナからフリーアナに転身する例を多く見かけますよね。
あれと同じです。
特に、ここ数年は、IT業界での人不足は顕著です。
・AI、ビッグデータ、IoTなどの新技術への投資
・DX化に代表される新しい仕組みの導入
・2027年に向けた大規模基幹システム(SAP)の入れ替え
IT業界に携わっている人であれば、フリーになる絶好のタイミングではないでしょうか。
私の場合、会社員時代は、当たり前のように週6日(休日含む)を仕事に充てていました。
しかし、フリーランスとなった現在は、週3日程度の契約を遵守しています。
これでも、実際の収入は、会社員時代と変わりません。
むしろ、現在の方が豊かなくらいです。
安定しない分を、会社員時代に準備してきた、副業収入(不動産投資など)で補っているのです。
これも、ステップ1で、
・自身のスキル・市場価値を高めてきたことと
・人脈・パイプを構築することを心がけてきたこと
が、成功した形になります。
重要なのは、ステップ1だったのです。
フリーランスで仕事を契約できることになったこの時点で、あなたは、今まで会社で過ごしてきた大半の時間を自分の時間に充てることができるようになるのです。