ステップ6:フロー型ビジネスとストック型ビジネスを組み合わせることで収益を安定させる
働いた期間だけお金をもらう。
シンプルですが、収益モデルとしては不安定です。
ビジネスには次の2種類の考え方があります。
(A)フロー型
(B)ストック型
(A)フロー型のビジネスとは、一言で言えば、流動的に収入を得るビジネスのことを指しています。
(B)ストック型のビジネスとは、一言で言えば、固定的に収入を得るビジネスのことを指しています。
フロー型のビジネスでは、仕事をすぐに始めることができます。
ただし、1度きりの単発の仕事を継続的にこなしていく必要があります。
ストック型ビジネスでは、仕組みを構築するのに知恵が必要となります。
ただし、その後は何もしなくても継続的な収入を得ることができます。
私を例にとれば、本業のコンサルティングビジネスは、典型的なフロー型のビジネスです。
プロジェクト期間中は収入が入ってきます。 ところが、プロジェクトが終わった途端に収入は0になります。(当たり前ですよね。)
このため、プロジェクトが終わる頃には、次の仕事のことを考えないと、収入が0になってしまいます。
フリーランスになった場合、この期間が特に不安なのです。
他方、私は副業のひとつとして不動産賃貸業をしています。
これは、ストック型のビジネスの代表格となります。
不動産を買うときは、心理的な障壁があります。
しかし、一度、採算のとれる不動産を購入すると、あとは、ほったらかしでも家賃収入を手にすることが可能になります。
何もしなくても、毎月、決まった日に、お金が振り込まれます。
自分自身の労働が伴わないため、不動産を増やし続けることも可能です。
そのほうが、空室リスクなどのヘッジにもなります。
私は、現在はフロー型のビジネスに比重を置いています。
単純に、収益が大きいためです。
しかし、将来的には、時間を味方につけることで、ストック型のビジネスを育成し、ストック型のビジネスに軸足を移していきたいと考えています。
フロー型ビジネス(大企業向けのコンサルティング)の比率は減らしていきます。
そうすることで、週休3日から週休4日、週休5日…
と、老後の働き方に近づけることができます。
人生100年時代といえ、年を取ってきたときに、若い頃のように徹夜を含む週休1日で働き続けることは困難ですよね。
年金制度がどう変化しようが、不動産を保有していれば、老後の不労収入源にもなり得ます。
不動産には融資を受けるときに団信に加入するので、現役時代は生命保険の代わりにもなります。
ストック型ビジネスは、仕組みを構築するところが肝心です。
面倒な一面もあります。
ただ、一度だけでも構築してしまえば、あとは、安定した収益源になってくれます。
ストック型のビジネスは、事業の損益分岐点を下げてくれます。
うまくいけば、あなたの事業・経営を楽にしてくれることでしょう。
私は、ストック型ビジネスとして、
不動産賃貸業の他、株式積立投資、仮想通貨、広告収入、太陽光発電…
などを実践中です。
いろいろやっていると、視野も広がり、自分の得手不得手が分かって面白いものです。
私は、「お金を稼ぐこと」や「お金を貯めること」ではなく、
「お金を稼ぐ仕組みを作ること」
に興味があるのだと再認識しました。
このように、事業を多角化することにより、自分自身を確かめるとともに、事業リスクをうまく緩和させているのです。
会社員としての収入1本だと、自分がケガや病気で働けなくなったら終わりです。
収入は複数あることにこしたことはないのです。
特に、不動産賃貸業に関しては、個人で物件を買い進める場合、与信枠の限界がやってきます。
銀行からの融資も厳しくなってきます。
そこで、私は個人だけでなく、法人を組み合わせることで、物件を買い進めることを考えています。
こうすることで、本業のコンサルティング業と副業の不動産賃貸業の両輪が、うまく相乗効果を産み出してくれることになるのです。