マイナンバー保護オフィサーの難易度と資格取得体験記
マイナンバーカード。
あなたは、もう保有していますか?
私は持っていません…
というか、
「信念をもって、マイナンバーカードを作っていない」
と言ったほうが正しいかもしれません。
理由は簡単です。
現状のままで満足しているからです。
少額のマイナポイントにも、運転免許証や保険証との融合にも興味がありません。
最終的に、銀行口座と結び付けて、資産が可視化されることにも、少なからず抵抗があります。
現状、セキュリティ面にも不安があります。
このように、新しいことに反対することは簡単です。
しかし、実態を把握した上で反対するのと、ただ単に変化を嫌って反対するのとでは、意味が全く違うと思うのです。
私は正々堂々と反対するために、マイナンバーとそれを取り巻く環境を理解してみたいと思いました。
そこで、全く興味のないマイナンバーについて、体系的に学んでみようと思ったのが受験の動機です。
これから受験される方は、参考にしてみてください。
資格の概要
金融業務検定は、CBT(Computer-Based Testing:コンピュータ試験)方式により実施しています。
このため、年中、好きな時に受験できるのが特徴です。
マイナンバー保護オフィサー試験は、マイナンバー制度の概要から実務で必要となる知識まで順を追って学ぶことができる内容となっています。
試験の範囲は下記の4分野です。
1. マイナンバー制度の概要
2. マイナンバー保護対策
3. マイナンバー制度に対する金融機関の実務
4. その他業務とマイナンバー保護
試験そのものは、四答択一式が50問で実施されます。
試験時間は100分、合格点は100点満点の70点です。
この試験に合格すると、
「マイナンバー保護オフィサー」
の認定証がもらえます。
資格の難易度(客観的)
では、この資格の難易度を見ていきたいと思います。
一般的に、資格というものは、その人の経験や背景によって、難易度が異なってきます。
法律関連の仕事をしている人は法律系の資格はとっつきやすいですし、IT関連の仕事をしている人はIT系の資格は容易に感じられます。
しかし、その人にとって、新規分野の資格だと、入門資格でも、かなりの難易度に感じられることでしょう。
そこで、私は、資格取得の難易度を、次の5段階に分けて評価することにしました。
【S】超難関資格
資格を取得するまでに、3〜5年程度の期間を要するもの
弁護士、公認会計士、その他サムライ資格など
【A】難関資格
資格を取得するまでに、1年程度の期間を要するもの
英検1級、簿記1級、XX1級など
【B】中堅資格
資格を取得するまでに、6ヶ月程度の期間を要するもの
英検2級、簿記2級、XX2級など
【C】入門資格
資格を取得するまでに、3ヶ月程度の期間を要するもの
英検3級、簿記3級、XX3級など
【D】簡易資格
資格を取得するまでに、数週間程度の期間を要するもの
XX4級、その他在宅受験資格など
この基準に従うと、マイナンバー保護オフィサー試験の難易度は【D】簡易資格に属しているのではないかと感じました。
マイナンバーになじみの薄い人でも一般常識で解くことができるレベルの試験です。
私の体験談(主観的)
私はこの試験を2020年10月に受験しました。
結果は、100点満点中、80点での合格でした。
試験の準備としては、きんざいの出版している、下記の問題集を使用しました。
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勉強に使ったのは、この1冊のみで、その他の書籍は一切使用していません。
逆に言えば、他にテキストなど必要のない試験だといえるのかもしれません。
準備期間は、問題集を購入してから3日間。
問題集を一通り流し読み。
トータルで5時間程度の学習量でした。
普通にニュースを見て、一般常識があれば、この程度で合格は可能ではないかと思われます。
試験に出題される問題自体も、上記の問題集を理解していれば対応できるものばかりでした。
試験時間は100分間も使わないと思います。
私の場合、半分ほどの時間で終わりました。(私は、それほど高得点ではありませんでしたが…。)
また、試験はコンピューターによる試験になります。
このため、完了後すぐに画面に合否が表示されます。
試験が終わった時のモヤモヤ感が残らないのは清々しいですが、最後の採点ボタンを押すときには結構緊張します。
本試験の受験料は4400円です。
資格試験にしては、やや安めの価格でしたが、試験終了ボタンを押すときには、少しだけ勇気が必要でした。
とりあえず、試験に合格することはできました。
そして、3日間という短期間ではありましたが、当分野について、知識を体系的に学ぶことができました。
マイナンバーについて、自分は無知ではないという自信もつきました。
そして、やはり、マイナンバーカードは、現時点の自分には必要のないものだと確信しました。(支給条件が変わったり、目を引く技術革新があれば、一考はしますが。)
ただ、マイナンバー保護オフィサーという資格については、とてもコストパフォーマンスのいい資格です。
あなたも興味があればぜひ!