ネットショップ実務士(レベル1)試験の難易度と資格取得体験記
今回は、一般財団法人ネットショップ能力認定機構による
「ネットショップ実務士(レベル1)」
という資格を紹介したいと思います。
この資格は、Eコマース業界での実務能力を証明するための資格になります。
資格の概要
Eコマースとは、インターネット上で商品やサービスを販売することを言います。
その中で、企業から消費者へ販売する形態を、一般的に「ネットショップ」と呼んでいます。
最近では、これまでインターネットに直結していなかった業界も、続々とネットショップを開始しているのは、ご存知の通りかと思います。
検定は3段階のレベルに分かれています。
・レベル1:基礎知識
・レベル2:実務知識
・レベル3:実践力の証明
私が受験したのは、基礎的な内容が問われるレベル1の試験になります。
レベル1の試験範囲は下記になります。
1. ビジネス知識(23問)
・ネットショップのビジネス環境
・小売業の分類と特徴
・ネットショップの位置付け
・ネットショップの動向
・ネットショップ業界に必要なスキル
・社会人としての基礎知識
2. 前提知識(18問)
・ネットショップの出店形態と特徴
・ネットショップ実務の共通知識
・ネットショップ事業の準備
3. 実施知識(29問)
・ネットショップの制作
・ネットショップのプロモーション
・ネットショップの運用
試験そのものは、四答択一式が70問で実施されます。
試験時間は80分、合格点は100点満点の70点です。
合格者には「ネットショップ実務士」の認定証が発行されます。
資格の難易度(客観的)
では、この資格の難易度を見ていきたいと思います。
一般的に、資格というものは、その人の経験や背景によって、難易度が異なってきます。
法律関連の仕事をしている人は法律系の資格はとっつきやすいですし、IT関連の仕事をしている人はIT系の資格は容易に感じられることでしょう。
しかし、その人にとって、新規分野の資格だと、入門資格でも、かなりの難易度に感じられることでしょう。
そこで、私は、資格取得の難易度を、次の5段階に分けて評価することにしました。
【S】超難関資格
資格を取得するまでに、3〜5年程度の期間を要するもの
弁護士、公認会計士、その他サムライ資格など
【A】難関資格
資格を取得するまでに、1年程度の期間を要するもの
英検1級、簿記1級、XX1級など
【B】中堅資格
資格を取得するまでに、6ヶ月程度の期間を要するもの
英検2級、簿記2級、XX2級など
【C】入門資格
資格を取得するまでに、3ヶ月程度の期間を要するもの
英検3級、簿記3級、XX3級など
【D】簡易資格
資格を取得するまでに、数週間程度の期間を要するもの
XX4級、その他在宅受験資格など
この基準に従うと、ネットショップ実務士(レベル1)試験の難易度は【C】入門資格に属しているのではないかと感じました。
私の体験談(主観的)
私はこの試験を2017年1月に受験しました。
結果は、100点満点中、70点でした。
ギリギリのスレスレ合格です。
試験の準備は、下記のネットショップ検定の公式テキストを使用しました。
勉強に使ったのは、この1冊のみで、その他の書籍は一切使用していません。
準備期間は、1日に1時間で1ヶ月程度でした。
私は、当時、アフィリエイトをしていたので、そこそこアドバンテージはあると思っていました。
さらに、2級販売士を保有していたので、試験範囲のうち、ビジネス知識の範囲についても、他の受験者よりも有利だと思っていました。
しかし、実態は異なっていました。
試験内容について、細かい点を語ることはできませんが、アフィリエイトの経験や2級販売士の知識は、正直、役に立ちませんでした。
公式テキストは読み込んだつもりでしたが、そのままの形式での出題も少なかった気がします。
アジアでの利用者合計がどうだとか、年間ベストストアはどうだとか、私にとっては、マニアックな出題も目立ちました。
コンピュータでの試験でしたが、終わって採点ボタンを押すときには、合格の確信は全くありませんでした。
「正直、これはダメかも…」と思いました。
70点でスレスレ合格していたことがわかった時には、少し興奮してしまいました。
これで、とりあえずレベル1の試験は合格しました。
次はレベル2ですが、私の今の知識では厳しいでしょう。
少し、間をあけてから再チャレンジするかどうかを決めたいと思います。