金融業務4級(実務コース)の難易度と資格取得体験記
金融業務検定試験。
私は、この資格で、一体、いくつめの金融業務検定受験になるのでしょう。
結構、お世話になっています。
それだけ実務に直結する優れた試験なんだと認識しています。
コロナ禍でもあるので、CBT(コンピュータベースの試験)であることも良いのでしょう。
今回は、その集大成として、難易度の一番低いと思われる
「金融業務4級(実務コース)」
を紹介したいと思います。
この資格取得を区切りとして、私は、いったん、金融業務検定を離れようと考えています。
これから受験される方は、参考にしてみてください。
資格の概要
金融業務検定は、CBT(Computer-Based Testing:コンピュータ試験)方式により実施しています。
このため、年中、好きな時に受験できるのが特徴です。
金融業務4級試験は、日常業務に不可欠な基礎知識および金融常識を客観的に評価するものとなっています。
試験の範囲は下記の5分野です。
1. 金融常識
2. 預金
3. 手形・小切手・内国為替
4. 融資・外国為替
5. 証券・保険
試験そのものは、三答択一式が40問で実施されます。
試験時間は60分、合格点は100点満点の60点です。
資格の難易度(客観的)
では、この資格の難易度を見ていきたいと思います。
一般的に、資格というものは、その人の経験や背景によって、難易度が異なってきます。
法律関連の仕事をしている人は法律系の資格はとっつきやすいですし、IT関連の仕事をしている人はIT系の資格は容易に感じられます。
しかし、その人にとって、新規分野の資格だと、入門資格でも、かなりの難易度に感じられることでしょう。
そこで、私は、資格取得の難易度を、次の5段階に分けて評価することにしました。
【S】超難関資格(資格を取得するまでに、3〜5年程度の期間を要するもの)
弁護士、公認会計士、その他サムライ資格など
【A】難関資格(資格を取得するまでに、1年程度の期間を要するもの)
英検1級、簿記1級、XX1級など
【B】中堅資格(資格を取得するまでに、6ヶ月程度の期間を要するもの)
英検2級、簿記2級、XX2級など
【C】入門資格(資格を取得するまでに、3ヶ月程度の期間を要するもの)
英検3級、簿記3級、XX3級など
【D】簡易資格(資格を取得するまでに、数週間程度の期間を要するもの)
XX4級、その他在宅受験資格など
この基準に従うと、金融業務4級試験の難易度は【D】簡易資格に属しているのではないかと感じました。
金融業務になじみの薄い人でも一般常識で解くことができるレベルの試験です。
私の体験談(主観的)
私はこの試験を、コロナ禍の真っ只中、2020年11月に受験しました。
結果は、100点満点中、75点での合格でした。
試験の準備としては、きんざいの出版している、下記の問題集を使用しました。
勉強に使ったのは、この1冊のみで、その他の書籍は一切使用していません。
逆に言えば、他にテキストなど必要のない試験だといえるのかもしれません。
準備期間は、問題集を購入してから3日間。
問題集を一通り流し読み。
トータルで5時間程度の学習量でした。
ただ、この資格、4級ということで、少し甘く見てました。
上記の問題集を1度流せば楽勝だと思っていたんですが…。
意外に、問題集にはない問題が多く、試験中は結構悩みました。
ただ、普通にニュースを見て、一般常識があれば、合格は可能ではないかと思われます。
試験時間は60分間も使わないと思います。
私の場合、半分ほどの時間で終わりました。
また、試験はコンピューターによる試験になります。
このため、完了後すぐに画面に合否が表示されます。
試験が終わった時のモヤモヤ感が残らないのは清々しいですが、最後の採点ボタンを押すときには結構緊張しました。
本試験の受験料は3300円です。
資格試験にしては、やや安めの価格でしたが、試験終了ボタンを押すときには、やはり勇気がいります。
画面上に表示される
「合格」
の文字を見た時はホッ!
とりあえず、試験に合格することはできました。
問題の難易度のわりに、合格点も60点(低い)という点が、本資格が4級である所以なのでしょう。
とりあえず、3日間という短期間ではありましたが、当分野について、知識を体系的に学ぶことができました。
これから就職を目指す人にとっては、知っておきたい知識のオンパレードでした。
さすがに、私は、コンサルティング経験20年ですので、ほとんど経験したことのあることばかりでしたが…。
体系的に学習するというのは、何歳になっても必要だと再認識しました。
この資格を取得したから何かができるわけではありません。
しかし、自己啓発を目的とするのであれば、とてもいい問題だと思いました。
興味があれば、あなたもぜひ検討してみてはいかがでしょうか?