複数のキャッシュポイントで収入を増やす重要な視点「希少価値」とは?
「楽しい人生を送りたい。」
これは、誰もが願っていることだと思います。
ただ、楽しい人生を実現するためには、ある程度、お金が必要となってきます。
このことは、信じたくなくても、誰もがイメージできているのではないでしょうか。
もちろん、お金にこだわらなくても、楽しい人生を過ごすことはできます。
しかし、現実的なことを言えば、衣・食・住…、何をするにもお金がかかってくる世の中です。
スマホ料金は高いし、子供の教育費は高いし、老後の年金は減っていきそうだし…。
今回は、この「お金」を稼ぐためのコツのようなものを紹介したいと思います。
需要と供給の関係
社会科の授業で習った「需要と供給」の関係。
簡単に言うと、モノが少なくなり、手に入れるのが困難になれば、価格が上がっていくことを指しています。
例えば、野球ボールはあちこちで売ってますので、普通の値段で買うことができます。
しかし、イチロー選手のサイン入り野球ボールとなると、ものすごい希少価値があります。
このため、お店で入手することは難しく、入手するためには、それなりの対価を必要とされます。
これは、モノだけではなく、サービスにも仕事にも当てはまります。
誰でもできるサービスや仕事は、価値が下がっていきます。
しかし、誰もができないようなサービスや仕事は、価値がどんどん上がっていくのです。
最近、よく話題となっているのは、AI(人工知能)の台頭がいい例です。
繰り返し作業やルーチンワークは、作業できる人も多いですし、AIでも代替可能です。
このため、少なからず、今後、報酬は減っていく方向になるでしょう。
逆に、人間でしかできないような仕事や、誰もができないような仕事があったとしましょう。
これは、今後、どんどん価値は上がっていくことでしょう。
ようは、お金を増やすためには、あなたのスキルが「希少価値」となっていればよいのです。
イチロー選手は、天才的なバッティング技術をもっています。
テレビに出ている芸能人は、それなりに一芸や個性は持ち合わせています。
今から、あなたが、その道の専門家に、追いつけ追いこせで「希少価値」となることは一朝一夕にはいかないことでしょう。
もちろん、私自身も無理です。
しかし、「希少価値」に近づくようなアプローチをとることは、案外簡単です。
今回はそのノウハウを紹介していきたいと思います。
1万時間の法則
「1万時間の法則」
この言葉、最近、よく見かけるようになってきましたよね。
私の本業は、大企業の業務改革を支援するコンサルタントです。
このため「1万時間の法則」という言葉は、若い頃からよく意識していました。
簡単に言うと「1万時間の法則」とは、
”ひとつの分野で1万時間を費やしてがんばれば、100人に1人の人材にはなれますよ”
というものです。
1万時間といえば、平日だけ毎日8時間ずつがんばっていると、5年くらいでしょうか。
言い換えると、
”ひとつの分野で、5年くらい、じっくりと腰を据えてがんばっていれば、その分野では100人に1人くらいの価値のあるスキルが身についてますよ”
という考え方になります。
野球選手のように、特定の分野で、100万人に1人くらいのものすごいスキルがあれば、高い年俸をもらうことができるでしょう。
しかし、普通の人は、ひとつの分野で5年間がんばって、100人に1人の人材になるだけでも大変だと思います。
私もそうです。
前述のように、私は業務改革のコンサルティングの仕事をしています。
昔は、業務改革コンサルタントの数が少なかったので、それ自体が希少価値だったのかもしれません。
しかし、最近は、コンサルティング業界自体の人気が急上昇してきています。
このため、コンサルタントとして、100人に1人の存在になるのは、結構大変です。
私は、この仕事を20年続けていますので、甘めに見て、もう100人に1人の人材くらいにはなっているのかもしれません。
しかし、さらに上り詰めていくことは、私の能力では、もう限界だと思っています。
では次に、私はどう考えたのでしょうか。
複数スキルの掛け合わせ
先ほどの「1万時間の法則」を使うと、私はコンサルティング業界で100人に1人のスキルを持ち合わせていることになります。
次に、私は、コンサルティング業とは全く畑違いの不動産投資に手を出しました。
物件選択、銀行融資、家賃収入、減価償却…
などの不動産経営の手法を、5年以上、実践してきました。
今では有名になりましたが、不動産投資は不労所得の代表選手ですよね。
私は、コンサルティング業に加えて、この不動産投資についても、1万時間の法則を満たすことができたのです。
この時点で、私は100人に1人のスキルを2つ持ち合わせているため、1万人に1人のスキルを持つ人材となったのです。
・業務改革コンサルティングを5年経験した人(A):100人に1人
・不動産投資を5年経験した人(B):100人に1人
・不動産投資をやっている業務改革コンサルタント(A)*(B):1万人に1人
よく、お笑い芸人がサイドビジネスをしたり、野球選手がお店を経営したりするケースがあります。
あれも、同じ考え方になります。
普通のアイドルがAIについて詳しくなると、
「AIに詳しいアイドル」
として、テレビに引っ張りだこになるかもしれません。
つまり、畑違いの分野のスキルを5年がんばると、1万人に1人のスキルを身につけることが可能となるのです。
1万人に1人となると、かなりの希少価値ですよね。
複数スキルのトライアングル
もう、なんとなくお察しなのではないでしょうか。
私は、
・業務改革コンサルティング
・不動産投資
に加えて、もうひとつ。
個人向けFPやブログ、個人起業などの、フリーランスとしての実践経験を積み始めたのです。
まだ5年たっていないので、1万時間の法則を満たしているとは言えませんが、私がこれを身につけると…
・大企業向けの業務改革コンサルティング(A)
・不労所得としての不動産投資(B)
・個人向けの小さなビジネスや起業支援(C)
(A)(B)(C)の掛け合わせで100万人に1人の希少価値となります。
実際、私に関しては、そこまでの需要はないかもしれませんが、この考え方を活用して、週3日だけ働く生活を送っています。
このスキルを掛け合わせるという考え方は、
「希少価値になる」
つまり、
「お金を増やす」
ための、重要な考え方となります。
1万時間の法則を満たした、本物のしっかりとしたスキルを掛け合わせる。
しかも、2つ、3つと掛け合わせることで、希少価値の度合いは、倍々に高まっていくことでしょう。
特に3つ以上になると、スキルが三角形のトライアングルという面積の形になります。
市場のニーズを満たす確率は、指数関数的に高まってくることでしょう。
四角形だとなおさらです。(そんなスーパーマンは、ほとんど存在しないでしょう…。)
あなたも、まずは、希少価値を目指し、今の得意分野からかけ離れた分野に踏み込むことから始めてみませんか。