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長生きリスクに備える、定年後の働き方の3つのパターンとは?

2018年9月20日生き方・働き方

あなたは、自分が70歳になったときの姿を考えたことがありますか?

おじいちゃん・おばあちゃんとなって、家族や友達とのんびりと楽しく過ごす毎日…。

昭和の時代は、そう考える人が多かったと思います。

しかし、平成も過ぎ去ろうとしている現代において、そうはならなくなってきているのです。

今回は、定年後の働き方とお金の話をしていきたいと思います。

不安な定年後の姿

一昔前までは、定年といえば60歳で、それ以降はのんびりと暮らせるというイメージでした。

60歳かは、年金をもらうことができたからです。

しかし、現在、年金支給額を削って、繰上げ支給を選択しない限りは、年金は65歳からしかもらえません。

国の政策としては、この65歳という支給開始年齢を、さらに70歳に引き上げたい意向だと言われています。

つまり、60歳から65歳、もしくは、それ以降も働き続けなければならなくなってきているのです。

総務省の調査によると、60歳から64歳までの男性のうちの約7割、65歳から70歳までの約5割は、何らかの形で働いているとのことです。

「社会貢献や生きがい」

という理由もありますが、

「年金だけで生活していくことが厳しい」

ということが大半の意見でした。

では、60歳を過ぎてから、私たちはどのような働き方を考えておけばいいのでしょうか。

大きく分けて、この働き方には次の3パターンがあると言われています。

①継続雇用で会社に残る
②仕事のある会社に転職する
③起業・独立する

順番に見ていきたいと思います。

①継続雇用で会社に残る

企業は、希望する従業員を65歳まで雇うことが法律で義務付けられました。

つまり、60歳で一旦退職し、改めて、契約社員や嘱託として仕事を続けることができるようになったのです。

現在は、ほとんどの人がこの道を選択していると言われています。

「動かざること山の如し」戦略でしょうか。

給与は大幅に下がりますが、そこそこの収入を65歳までは確保することができるため、悪い選択ではありません。

しかし、給与は60歳のときの半分程度になるケースが多く、仕事内容も現役世代のサポートに回ることが多くなっています。

現役世代である昔の部下から指示されたり、楽な仕事に回されたり、プライドが我慢できない人も多いと聞きます。

60歳から65歳までの5年だけの話なので、割り切ってしまえばいいのかもしれません。

しかし、65歳になった時点で、再度、何らかの選択を迫られることになります。

この時点で貯金が潤沢にあれば、のんびりと年金生活に突入できるかもしれません。

しかし、住宅ローンが残っていたり、貯金のあまりない人は、再度、職探しをする必要がでてきます。

ここで、60歳時点とは異なり、65歳からの就職先は、ほとんど見つからない点に注意しておく必要があります。

②仕事のある会社に転職する

60歳にもなると、会社外にもそこそこの人脈はあるでしょう。

このため、勤務先の紹介や、友達からの紹介で、60歳以降の転職先を見つける人も存在しています。

私の周りを見渡してみると、自分の会社の取引先などへ転職するケースが多いです。

しかし、このようなケースはとても運のいいケースであると認識しておく必要があります。

人脈なしの状態から、ハローワークへ行くと、希望の仕事が見つかる確率は10%程度だと言われています。

月収も20万円を超えるものはほとんどありません。

仕事内容も、自分に合うものが少なく、新卒や第二新卒とは異なり、厳しい就職活動となることを覚悟しておく必要があるでしょう。

③起業・独立する

3つ目のパターンが、自分で仕事を経営する起業・独立するケースです。

起業であれば、責任も権限も残っており、自分の好きな仕事をすることができます。

自分の能力・スキルを活かして、会社員時代にできなかったことにチャレンジすることもできます。

自営業ということで、定年もないので、健康なうちは、いつまででも働くことができます。

現役時代の知識や経験、人脈を生かしてコンサルタントなどを目指すケースが多いようです。

いいことばかりのように見えますが、そうは言っても、自営で稼ぐことはそう簡単なことではありません。

すぐに仕事がくるとは限らないし、単価や売上もマーケットに依存します。

確定申告や決算、営業・総務などのヘビーな作業も、すべて自分でこなさなければなりません。

若いうちは、エネルギーがあるので、自力で可能なケースも多いでしょう。

しかし、年を重ねると、決算書や経費の細かい数字を見ることすらも辛くなってくるでしょう。

このため、最近は、60歳から起業するのではなく、会社員を続けている40代や50代の頃から起業の準備、もしくは起業することがいいと言われるようになってきました。

資格を取得したり、人脈や知識を得るのは、若いうちに越したことはありません。

まとめ

このように、60歳以降の働き方としては、

①継続雇用で会社に残る
②仕事のある会社に転職する
③起業・独立する

という3つのパターンがあることが分かりました。

私自身は、コンサルタント・不動産投資家として、すでに独立しておりますので、③を選択するつもりです。

定年がなく自由ということがメリットですが、健康寿命が短いと意味がないので、健康には十分、気を使っていきたいと思います。

他方、現在、会社員の人は、①から③のどれを選んでもいい状態だと思います。

ただ、ある程度、事前に考えておかないと、開業資金やスキルの習得、人脈など、準備には時間がかかるものが多いです。

早めの開始を、おススメします。

①にしても②にしても③にしても、現在の会社にどっぷり浸かることなく、周囲(市場)を見渡すことがまず最初のステップでしょうか…。

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Posted by かずきび