関西の不動産事情…住みたい街ランキング(2019年版)
リクルート住まいカンパニーが「SUUMO住みたい街ランキング2019関西版」を発表しました。
この調査は、関西圏(大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県)に居住している20歳から49歳までの男女4600人が対象となっています。
SUUMO住みたい街ランキングの2019年・関西版
SUUMO住みたい街ランキングの2019年・関西版は次のようになっています。
第1位:西宮北口(阪急神戸線)
第2位:梅田(地下鉄御堂筋線)
第3位:神戸三宮(阪急神戸線)
第4位:なんば(地下鉄御堂筋線)
第5位:夙川(阪急神戸線)
第6位:岡本(阪急神戸線)
第7位:京都(JR東海道本線)
第8位:天王寺(地下鉄御堂筋線)
第9位:江坂(地下鉄御堂筋線)
第10位:千里中央(北大阪急行)
「西宮北口」が2年連続で第1位をキープし、これに「梅田」「神戸三宮」が続いています。
ランキングを見て感じたこと
第1位は、関西では不動の人気を誇る「西宮北口」でした。
安定して首位をキープしています。
「ニシキタ」の愛称で親しまれる西宮北口は、世代や地域を問わず、根強い人気を誇っています。
交通の利便性がよく、大阪梅田や神戸三宮まで15分程度で着くことができ、宝塚方面への乗り換えも可能になっています。
商業施設や行政サービスも充実しており、洗練された高級感を漂わせています。
関西版のランキングでは、当面、陥落する要素はないでしょう。
最近のランキングの特徴としては、第2位の梅田をはじめ、第4位のなんば、第8位の天王寺など、大阪の巨大繁華街が、ベスト10にランキングしている点を挙げることができます。
10年くらい前までは、これらの大都市は、商業地でした。
賑わいは見せていましたが、住みたいというイメージはなく、この種のランキングではほとんどが圏外でした。(ちなみに、10年くらい前は、兵庫県の芦屋が不動の1位でした。)
かつては、豊中、高槻、箕面といった環境の良さそうな郊外のエリアが上位でしたが、なぜ、最近は、巨大繁華街がランキング上位を占めていることになっているのでしょうか?
その回答は、ライフスタイルの変化にあると考えています。
大阪市内では、タワーマンションが次々に建設されています。
一戸建てにこだわらなければ、勤務地から近い場所で快適に生活できるようになっています。
街の中心部や会社の近くに住居を構えることで、移動にかかる時間を減らすことができますし、地下鉄や自転車で移動できることで、車を所有する必要もなくなります。
今後は、郊外から中心へという流れが進みそうです。
このため、今までは脚光をあびることのなかった「大都会の中の静かな場所」といえる街の人気が急上昇してくるのかもしれません。