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中小企業が淘汰される中、最近、増えてきた起業・不労所得の相談!

2020年10月10日生き方・働き方

私は、3年ほど前に会社員を辞めて、フリーランスになりました。

本業は、大企業向けのIT・経営コンサルティングです。

副業としては、不動産投資金融投資など、いろいろとやってます。

不安定な舵取りながらも、会社員にはない「自由」を手にすることができ、充実した日々を過ごしています。

そんな中、私の状況を聞きつけた私の知人(の知人?)たちから、本件に関する相談が、最近、非常に増えてきました。

先月だけで5人ほどの相談を受けました。

・会社を辞めたい
・起業したい
・不労所得を手にしたい

…など、年齢にかかわらず、興味のある人が増えてきているんでしょうね。

今回は、似たような状況にある人のために、私からいくつか伝えておきたいと思います。

スガノミクスとは?

まずはじめに…

総理大臣が、安倍さんから菅さんに変わりましたね。

アベノミクスからスガノミクスへ。

原則として、政策自体に大きな路線変更はないと言われています。

しかし、菅総理大臣はアトキンソン氏の信者と言われており、中小企業の再編・淘汰に前のめりなのは有名な事実です。

生産性の低い中小企業は淘汰され、大企業に吸収されるなど、大きな再編が待ち受けています。

一昨日の、NTTのNTTドコモの完全子会社化もその一環でしょう。

独立して上場・独り立ちしていたNTTドコモの利益率が低いため、NTTという巨大グループが吸収したのです。

すると、NTTドコモ単体としての利益責任・株主への説明責任はなくなり、5Gなどの次世代研究に没頭できます。

NTTグループの他の企業が稼いでくれればいいわけですから、NTTドコモとしては、かなり優位な立場となります。

まさに、巨大企業だからこそなせる技、これが規模の経済です。

ソフトバンクやKDDIなどのライバル企業ですら、これは脅威となるでしょう。

自由競争によって、携帯電話が安くなるのはウェルカムです。

しかし、独占・寡占による操作はいかがなものかと…。

今後、このような分かりやすい事例が増えてくると思われます。

体力のある大企業は優遇され続けています。

コロナ禍によって、中小企業は厳しい状況に置かれています。

ましてや、零細企業・個人事業主・個人のお店などは、悲鳴を上げ続けているのではないでしょうか。

よほどの強みがあるお店か、潤沢なキャッシュを保有しているお店しか、生き残るのは容易ではありません。

まずは、この現実・流れを受け止めなければなりません。

会社員を辞める前に

このような現実の中、会社員はまだ恵まれているのかもしれません。

給料やボーナス・評価などが激減することはあるでしょう。

しかし、今月の給料が全く入金されないことはないと思います。

個人事業主や個人のお店は、入金0円ということが頻繁に発生します。

今日明日の資金繰りに悩んでいるわけですから、この点に限っては、会社員の悩みが小さく見えます。

さらに、困ったときには、銀行や公庫からお金を借りることになるでしょう。

このとき、会社員には「XX株式会社、勤続10年」など、安定した属性があります。

これはものすごい強みです。

個人事業主や小さなお店・会社などは、属性がリセットされたようなものですから、お金を借りるのも大変です。

このため、

・マイホーム購入(住宅ローン融資)
・クレジットカード発行

などのイベントは、会社を辞める前にしておくべきだと思います。

そして、もう一点。

どうせ会社を辞めるからといって、会社の仕事を疎かにする人がいます。

これも考えものです。

個人事業主や個人のお店は、人脈・パイプ ・信頼・信用で成り立っています。

辞めた会社の人が、あなたのお客様になってくれることもよくあります。

辞める会社の人たちとのつながりを完全にリセットするわけではありませんので、この点は注意が必要です。

会社を辞めるのは簡単です。(いくつか手続きをすれば終わりです。)

しかし、会社員だからこそ、できることもあります。

この準備をしない人、そもそも知らない人がとても多いように感じます。

会社を辞める前には、ライフプランを含め、充分考えていただければと思います。

不動産投資でリタイア可能か?

「会社を辞めた後、不動産投資(不労所得)を始め、夢のリタイア生活!」

よく聞くフレーズですが、これも注意が必要です。

不動産投資は、ご存知の通り、不動産を購入することで家賃収入を得るビジネスモデルです。

この不動産投資が不労所得かどうかは、管理の度合いもあるので、一概には言えません。

私の場合、管理会社にすべてお任せしてますので、限りなく不労所得になってます。

しかし、勘違いしないでいただきたいのは、私の場合、不動産投資は不労所得になってますが、これだけで夢のリタイア生活ができるような簡単なものではないということです。

私は、関西圏にワンルームマンションを8戸保有して家賃収入を得ています。

しかし、不動産ローンもありますし、管理会社にも管理費用を支払っています。

不動産取得税や固定資産税などの税金の支払いも無視できません。(というか、これが結構大きいです。)

立地を間違えば、空室リスクもあります。

他にも不動産投資に関するリスクはいろいろあります。

不動産投資だけで生活できるのは、芸能人や大富豪がキャッシュ一括で立地の良い不動産を購入した場合くらいでしょう。

普通のサラリーマンが不動産投資をして、サラリーマン時代と同じ生活レベルをするのは簡単ではないということです。

この点、勘違いしている人がとても多いので注意が必要です。

不動産投資の書籍には、成功事例が書かれているように見えますが、そんなにおいしい話ではないということです。

私自身、不動産投資や金融投資などで、確実に保有物件を増やしつつ、本業であるコンサルティング業は続けています。

不動産投資は、優良な物件を増やしてこそ、リスクヘッジなど旨味があるものです。

このためには、不動産を買い増すスピード、つまり家賃収入以外にもキャッシュが必要なのです。

”不動産を買っただけで引退できる”

このようなおいしい話はまずないと思っていただいたほうがいいと思います。

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Posted by かずきび