生活の経費化とは?小さな法人(合同会社)の経営者の大きなメリット!
私は、会社員、個人事業主を経て、現在は合同会社の社長をしています。
どこかの組織に属しているわけではなく、自分で起業して自分で経営していますので、フリーランスとも言われています。
収入に凹凸はありますが、自由な生き方・働き方はキープできているつもりです。
もちろん、充実感・達成感は、昔よりも今のほうが、比較にならないくらい大きいものがあります。
その理由のひとつとして、普段の生活の中でも、事業に関わるものは経費化できるため、捨て金がなくなった点を挙げることができます。
一体、どのようなことなのか、具体例をいくつか紹介していきたいと思います。
①喫茶店でのコーヒー代
あなたは週に何回、喫茶店に入りますか?
いや、一日に何回、喫茶店に入りますか?
私は、週に10回以上、喫茶店に入ります。
多いと思いますよね?
しかも、私は喫茶店で友達とおしゃべりをしているのではありません。
ほとんどが一人で喫茶店に入り、ノートパソコンで資料作成や調査など、仕事をしているのです。
自宅兼事務所は大阪にありますが、クライアント先が東京や福岡なので、喫茶店しか作業場所がないのです。
会社員時代も、ほぼ同様の働き方でしたが、この喫茶店費用は、当然のことながら、ほとんどが自腹でした。
しかし、現在は、自分の仕事・収益に関係があるということで、すべて経費化できています。
個人のサイフから出費していたコーヒー代が、(自分の)法人のサイフから出費することができるようになったのです。
ようは、私にとって、喫茶店は
「全国に散らばる自分のオフィス」
のようなものに変化を遂げたのです。
この、なんとも言えない達成感というか安心感というか…
実際に経験したことのある人しか味わえない感覚なのかもしれません。
②電車や車などの交通費
会社員時代、私は通勤手当がありませんでした。
大手のコンサルティング会社で、収益も上がっている会社でしたが、私だけ通勤手当はでませんでした。
なぜでしょうか?
私は10年以上も、大阪から東京(のクライアント先)に出張する生活が続いていました。
自宅からコンサルティング会社の大阪事務所まで通勤したことは殆どないのです。
というか、自分の会社の大阪事務所の場所さえ、分かりませんでした。(東京のクライアント先常駐がメインなので、大阪の事務所に立ち寄る機会がなかったのです。)
本来、自宅から大阪事務所までの交通費は定期代として支給されるのが普通ですが、私の場合は、上記のような理由で支給停止となりました。(当然の判断でしょう。)
その代わり、出張にかかった交通費だけ、経費として申請することが可能となりました。
しかし、新幹線のグリーン車や飛行機のプレミアム席、自動車移動などはもちろん認められていませんでした。
それが、法人経営者となった現在…。
自分の会社の規程・規則を作成し、税理士のチェックを受けると、すべて自分の思い通りとなりました。
社長はグリーン車やプレミアム席にも乗れますし、細かな料金を気にする必要もありません。
すべて経費です。
自動車も2台持ちで、うち1台は自動車保険も名義も法人契約としていますので、法人自動車に関する費用(ガソリン代・駐車場料金含む)はすべて経費です。
なんと自由なのでしょう。
会社員時代の窮屈さがなくなり、自由に最適な移動経路をとることが可能になりました。
実際、私が移動に使う交通費はほぼ全額を経費化することができるようになりました。(もちろん、娯楽は除いています。)
③両親への仕送り・賃貸費用
これは、次の記事を読んでいただければと思います。
両親が住むための賃貸費用。
今までは個人のサイフから支払っていたものが、少し工夫するだけで、法人のサイフから支払うことができるようになったのです。
しかも、かなりの金額を合法的に経費化することができています。
個人のキャッシュフローが改善されることになったのは言うまでもありません。
④通信機器や消耗品
スマホにタブレットやパソコンなどの通信端末。
プリンターや用紙などの消耗品。
私はどれも個人のお金で複数持ちでした。
お金がかかって仕方がなかったんですが、いろいろ理由があって、減らすことができませんでした。
しかし、今は法人経営者です。
仕事に関わりそうなものは、すべて法人の資産とすることができます。
おかげで、個人で使う一部の機器を除いては、ほとんどを法人の経費で落とすことが可能となりました。
スマホ代とか、結構高額でしたので、これは助かります。
⑤取引先との飲み代
これは有名ですよね。
私は飲み会のほとんどが取引先との親睦会です。
これは、単なる飲み会であったとしても、フリーランスの私にとっては営業活動の一環なのです。
あちこちの部長クラスの人と仲良くなって、次にまた声がかかるように持っていきたいのです。
まさに交際費です。
今までは、個人のサイフから出費していただけの飲み代が、法人のサイフから出すことができるようになったのです。
会社員時代もこれは可能でしたが、いろいろと制約があり、交際費申請しづらいものでした。
これは大きいです。
⑥クレジットカードの年会費
私は、メインのクレジットカードとして、アメックス・ビジネス・プラチナカードを使っています。
ビジネス上のメリットや用途は割愛しますが、年会費は13万円です。
今までは、個人のサイフから、この年会費を負担していましたが、法人経営者である現在は、すべて経費として落ちます。
クレジットカードが趣味である私にとっては、これほど嬉しいことはありません。
もちろん、個人でもプラチナカードを所有していますが、これはさすがに経費化していません。
まとめ
上記は一例です。
会社員からフリーランスに変わり、生活が充実してきました。
仕事に関係しているものであれば、ほとんどを経費化することができるようになったのです。
あまり知られていないかもしれませんが、会社員には
「給与所得控除」
という特権があり、フリーランスには考えられないほど、税金が優遇されています。
このため、個人事業主は、多少、自分の身の回りのことを経費化できたとしても、それほどお得感はありませんでした。
しかし、合同会社という小回りのきく小さな法人を立ち上げることで、会社員の特権である「給与所得控除」も使えるようになります。
会社員のもうひとつの特権である厚生年金にも加入できます。
紆余曲折があって、私は法人経営者になりました。
このあたりのことは、上記記事の中にあるステップ④を見ていただければと思います。
しかし、終身雇用制度が崩壊しつつある現在、これからは、小さな会社で仕事をする人が増えてくると予想されます。
起業することはそれなりにリスクが伴いますので、オススメはしません。
しかし、メリット・デメリットを押さえた上で、自分のライフスタイルと照らし合わせてみると、ひとつの選択肢になってくるのかもしれませんね。