ひとりビジネス・個人事業において、人脈・パイプが最重要である理由!
私は会社員を卒業した後、フリーランスとなりました。
本業はコンサルティング業、副業は不動産投資など、さまざまなビジネスに挑戦し続けています。
その結果、現在は「週3日だけ働いて生活する」ことが実現できています。
今回は、
”自分の理想とする現在の週3日生活に到達できた一番の要因は何なのか”
を少し真面目に考えてみました。
実務経験・スキル・資格・語学・学歴…
が重要であることは言わずもがなです。
しかし、やはり人脈・パイプによる影響が最も大きかったのではないかと感じています。
このあたりの話を、具体的に見ていきたいと思います。
コンサルティング業について
まず、大前提として、私の本業はコンサルティング業であることを述べておきます。
コンサルティング業とは、簡単に言えば、
”企業のお医者さん”
です。
ようは、企業の悩みを解決するのが仕事になります。
この悩みは、企業規模・業種によって、多種多様になります。
具体的に言えば、
・利益体質にするために業務改革したい
・売上を上げるために新規事業を立ち上げたい
・ITを導入して人件費を削減したい
・ヒトの評価体系を変えたい
・在庫を減らしてキャッシュを生むためのアイディアがほしい
などが企業の悩みの具体的なイメージになります。
分かりにくいですよね…。
話を本題に戻しましょう。
このように、コンサルティング業は、企業の悩みを解決するのが仕事になります。
クライアント(企業・お客さん)のために、汗を流します。
自分の会社にも上司はいますが、どちらかと言えば、クライアントを第一に考えることが多いです。
クライアントファーストで、上司はセカンドくらいです。
これは、コンサルティング業に限らず、顧客と接するサービス業であれば、同様の認識ではないでしょうか。
20代の働き方
20代。
学業を終え、仕事を開始する時期です。
ここでは、まず仕事の姿勢を学びます。
”クライアント(お客さん)のために働く”
これは大前提ですが、会社組織に属しているのであれば、上司・先輩からの評価も重要です。
この時期、同期は友人的な位置付けであり、会社の中では後輩があまりいない状況だと思います。
このため、クライアントのために働きつつ、上司・先輩のほうを見て仕事をすることになるでしょう。
私が20代の頃のコンサルティング業界では、同期を(実力で)蹴落としてでも上司に評価されるような人材が出世していきました。
それだけ、上司・先輩の眼が絶対的なものでした。
自分に必要だと感じれば、上司・先輩のスキルを奪う気持ちで頑張ればいいと思います。
「(年齢的に)上を見て仕事をする」
これが20代の仕事の特徴だと言えるでしょう。
30代の働き方
30代。
この頃になると、仕事はほぼ一人でこなせるようになります。
”クライアント(お客さん)のために働く”
ことに変わりはありませんが、上司の眼というよりも、周囲のほうが気になってきます。
友人だった同期が、自分よりも上の立場になっていたり、その逆になっていたり、会社の中での役割も大きく変わってきます。
後輩も少しずつ増えてきて、先輩としての振る舞いも重要になってきます。
20代の頃は、上司・先輩、つまり上の方を見て仕事をしていたものが、この頃になると、同期を意識して、横を向いて仕事をするようになります。
クライアントからも信頼されるようになり、あなた自身に指名がはいることもあると思います。
「(年齢的に)横を見て仕事をする」
これが30代の仕事の特徴だと言えるでしょう。
40代の働き方
40代。
この頃になると、会社における自分のゴールのようなものが、おぼろげながら見えてきます。
役員になることができるのか課長止まりで終わるのか。
そして、さまざまな仕事をうまく進めること(プロジェクトマネジメント能力)が重要になってきます。
ようは、複数の人間をうまく動かす能力です。
このためには、自分の意見に耳を傾けてくれる有能な人材が必要になってきます。
ここで出てくるのが、あなたの後輩です。
あなたが後輩から好かれていると、また一緒に仕事をしたいとなります。
しかし逆の状況だと悲惨です。
昔、私の知人でとても優秀な人がいました。
若くして出世し、その人自身はすさまじいスキルを保有していました。
しかし、唯一、後輩からとても嫌われていたのが弱点でした。
今で言うパワハラ上司です。
その人は絶頂期を過ぎた後、独立するため、後輩に声をかけていました。
しかし、誰から慕われることもなく、出世街道から外れて冷や飯を食うことになったのです…。
このように、後輩の相談にのったり、面倒を見たりすることは結構重要なんです。
近年はやりすぎると、パワハラとかになる恐れがあるので要注意ですが…。
「(年齢的に)下を見て仕事をする」
これが40代の仕事の特徴だと言えるでしょう。
フリーランスになって
さて、会社員をやめてフリーランスになったとしましょう。
・ひとりで仕事を見つけること
・ひとりで仕事を進めること
が必要になってきます。
さて、この場合、何から始めましょうか…?
資格や経験も重要ですが、それだけで仕事を獲得することは困難です。
やはり、知っている人や親しい人に相談して仕事を紹介してもらうのが手っ取り早いです。
例えば、あなたが40代だと仮定しましょう。
このとき、あなたが20代の頃の上司は50代になっています。
役員クラスか、部長か分かりませんが、会社を動かせる重要なポジションになっていることが多いでしょう。
このときに、頼れるような関係を(20代のときに)構築できていたかが重要になってきます。
あなたが上司のお気に入りになっていたならば、あなたに仕事を紹介してくれるかもしれません。
ただ、フリーランス生活も長くなり、あなたが50代になったとき、上司はもう定年退職していきます。
この場合、あなたはどうしますか?
そこで登場するのが、あなたの同期です。
あなたの同期は50代。会社を動かすポジションです。
この同期と良好な関係を構築できているかが、50代でもひとりでやっていけるかどうかのポイントになります。
そして、さらにフリーランスを続けていると、今度は後輩が重要になってきます。
後輩とはいえ、会社の中では重要ポジションについている人がいるかもしれません。
そして、あなたのフリーランス生活をサポートしてくれる仲間となってくれる可能性もあります。
年齢的にも、あなたがフルで働くよりも、後輩が働いてくれたほうが、元気でコストパフォーマンスが高くなるかもしれません。
後継的な位置付けですね。
このような後輩がいると、大変心強いです。
あなたが30代・40代の頃の後輩への想い・配慮が、ここで跳ね返ってくるのです。
これは、私も痛感しています。
幸い、私は上司にも同期にも後輩にも恵まれました。
転職も何回か経験したので、あちこちに、上司や後輩が存在しています。
フリーランスとして独立する際、最高の環境が整っていたのです。
人脈・パイプ…
上司・同期・後輩…
この関係を若い頃から意識して構築しておくことで、独立後の仕事を見つける労力が大きく変わってきます。
ずっと、上司の顔色を伺って仕事をしている人もいますが、それだけでは足りないのです。
同期とも仲良くし、後輩にも気を配る。
こうした関係を構築していれば、リーマンショックやコロナ禍でも、なんとか乗り切っていける強みを手にしていることになるのです。
やはり、ビジネスの世界においても、人間関係が最重要なんだと、確信しました。