一般社団法人って何?株式会社でもない合同会社でもない組織の正体とは?
少し前の話ですが…
2019年5月、おなじみ貴乃花親方が
「一般社団法人貴乃花道場」
という組織を立ち上げて話題となったのを覚えてますでしょうか。
当時、私は次の疑問を持ちました。
ここでいう「一般社団法人」とは、一体どういった組織なんだろう?
会社のように利益を追求する組織なのでしょうか?
今回は、この聞いたことがあるようなないような「一般社団法人」という組織について、簡単に見ていきたいと思います。
一般社団法人とは?
一般社団法人は、2008年から認められるようになった比較的新しい組織の形になります。
それまでは「社団法人」という制度がありました。
しかし「一般」という言葉がついたことで、急に人気がでてきたようです。
というのも、社団法人はいろいろと面倒な許可が必要となっていました。
しかし、一般社団法人は設立のハードルは、だいぶ下がってきたのです。
NPO法人だと活動に規制が多く、社団法人だと許可が必要で、株式会社だとハードルが高すぎる…
こういった状況の中、一般社団法人の人気が高まってきているのです。
簡単に言えば、
「非営利で活動を行う組織に法人格を与えたもの」
が、一般社団法人になります。
”非営利”
にはなってますが、実際は、営利事業を行い、利益を上げることも可能です。
代表には、役員報酬を支給することも可能です。
株式会社のように、登録免許税も高くなく、一定のルールのもと、法人税も免除されます。
一般社団法人の例
一概には言えませんが、民間資格や認定制度などをつくる場合、一般社団法人とすることが多いようです。
「日本○○協会」
など、資格の団体で、よく見かけますよね。
文化やスキル、技能などを広く世の中に普及させるための設立される団体が、一般社団法人となることが多いように見えます。
これらは、儲けるというよりも、何かを普及させるというイメージが強いですよね。
冒頭の貴乃花道場も、
「相撲という文化を次世代の子供たちに継承する」
という目的で設立されています。
ガツガツお金を稼ぐための組織ではないですよね。
こういった、社会性・公益性がある活動については、「株式会社」や「合同会社」ではイメージが損なわれることも多いです。
このため、非営利のイメージが強い「一般社団法人」が脚光を浴びてきているのです。
私と一般社団法人
私自身、合同会社(LLC:Limited Liability Company)を運営しています。
これは営利目的であり、株式会社のミニ版のようなものです。
しかし、将来的には、この一般社団法人も視野に入れていきたいと考えています。
今でこそ、お金を稼ぐことに注力せざるを得ませんが、軌道にのってきたら、地域社会へ貢献していきたいと考えているためです。
現在、経営している合同会社をベースに、直近は、有限責任事業組合(LLP:Limited Liability Partnership)、将来的には、一般社団法人、と、うまく活用し、効率的に活動を進めていきたいと考えています。
似たような組織体は、他にもいろいろあります。
それぞれの特徴やメリット・デメリットや、私の体験談については、また別の機会で紹介していきたいと思います。