スポンサーリンク

専門統計調査士試験(CBT)の難易度と資格取得体験記

資格・スキル

AIやビッグデータなどのデータサイエンティスト系の分野が活況です。

私はデータ分析を専門領域とするフリーランスのコンサルタントです。

データ分析に関連する資格としては、既に、下記を有しています。(リンク先には受験体験記があります。)

①数学検定1級

②ビジネス数学検定1級

③データサイエンス数学ストラテジスト(上級)

④統計検定3級

⑤統計調査士

これに加えて、今度は

「専門統計調査士」

なる資格に挑戦してきましたので、レポートを書いてみたいと思います。

資格の概要

専門統計調査士資格は、統計検定の一種です。

専門統計調査士試験は、調査の企画・管理、ならびにデータの高度利用の業務に携わる上で必要とされる、調査企画、調査票作成、標本設計、調査の指導、調査結果の集計・分析、データの利活用の手法等に関する基本的知識と能力を評価する検定試験になります。

専門統計調査士検定の合格者は、広く調査の品質の維持・向上に貢献できるのみならず、個人にとって、
(ア)学習の過程で有用な知識を整理して獲得できる
(イ)調査プロジェクトの実務上の能力を有すると社内外から客観的に評価される
(ウ)獲得した専門的知見と能力は調査にとどまることなく、データ解析等の関連する幅広い分野で高く評価され活用される
こととなり、社会人としての高度な専門知識・能力を有していることが認定されます。

また、合格者を抱える組織にとっても、調査を実施する組織能力および調査データの解析力が評価され、調査受託の際のアピールポイントになる、等の効果が期待されます。

もっと平たく言えば、統計検定2級程度の知識に、社会・経済で広く利用される統計や各種の調査データの作成過程、および利用上の留意点などに関する総合的な知識水準を評価するものです。

専門統計調査士試験は、CBT(Computer-Based Testing)方式により実施しています。

好きな日時・場所を指定して、受験することが可能です。

問題数:
40問(5肢選択問題)

試験時間:
90分

合格基準:
65%以上

資格の難易度(客観的)

では、この資格の難易度を見ていきたいと思います。

一般的に、資格というものは、その人の経験や背景によって、難易度が異なってきます。

法律関連の仕事をしている人は法律系の資格はとっつきやすいですし、IT関連の仕事をしている人はIT系の資格は容易に感じられます。

しかし、その人にとって、新規分野の資格だと、入門資格でも、かなりの難易度に感じられることでしょう。

そこで、私は、資格取得の難易度を、次の5段階に分けて評価することにしました。

–––––

【S】超難関資格
※資格を取得するまでに、3〜5年程度の期間を要するもの

弁護士、公認会計士、その他サムライ資格など

【A】難関資格
※資格を取得するまでに、1年程度の期間を要するもの

英検1級、簿記1級、XX1級など

【B】中堅資格
※資格を取得するまでに、6ヶ月程度の期間を要するもの

英検2級、簿記2級、XX2級など

【C】入門資格
※資格を取得するまでに、3ヶ月程度の期間を要するもの

英検3級、簿記3級、XX3級など

【D】簡易資格
※資格を取得するまでに、数週間程度の期間を要するもの

XX4級、その他在宅受験資格など

–––––

この基準に従うと、専門統計調査士試験の難易度は

【B】中堅資格

に属しているのではないかと感じました。

1ヶ月ほど前に受験した統計調査士試験が、

”統計検定3級+α”

くらいのイメージであるのに対して、

この専門統計調査士試験は、

”統計検定2級+α”

くらいのイメージです。

統計調査士試験は、暗記の要素も多かったですが、この専門統計調査士試験は統計検定2級レベルの計算が結構出題されます。

文系の方でも合格は可能だと思いますが、どちらかといえば、理系の方が有利な試験に感じました。

私の体験談(主観的)

さて、ここからは、私の受験体験記を紹介させていただきます。

冒頭に書かせていただいた通り、私はデータ分析を扱うコンサルタントですので、統計分野に対しての抵抗は全くありませんでした。

下位資格である統計調査士、統計検定3級を保持していましたので、箱ひげ図や分散・標準偏差なども計算できる状況でした。

1ヶ月前に統計調査士試験に合格していることもあり、総務省や経済産業省が調査している公的統計の知識もまだ記憶に残っている状態でした。

私は2022年5月にこの試験を受けました。

勉強期間は1日2時間で1週間程度でした。

結果はなんと…

100点満点中、65点での合格でした。

合格ラインは65点です。

まさに、合格最低点ちょうどでの美しい合格です。

統計を得意としている割には、ヒヤヒヤものの合格でした。

試験直後は、合格か不合格かも判断できないくらいのギリギリセーフでした。

とりあえず、合格できてホッとしています。

そこで、勉強方法です。

統計検定は、参考書が充実しているわけではありませんので、次の過去問題集1択でした。

この問題集を使って、過去3年分の問題を解いておけば、ギリギリ合格レベルには達すると思います。

試験時間は90分あり、おそらく時間が不足することはないと思います。

機密保持契約があるため、詳細は書けませんが…

過去問通りの出題はそれほど多いわけではなく、やはり、きちんと理解しておくことが重要だと痛感した試験でした。

過去問は正解肢を選べるだけでなく、全ての選択肢について、理解しておくほうがよいでしょう。

標準偏差や信頼区間の計算はパターン化してますので、確実に正解できるようにしておきましょう。

あと、ルートの使える電卓は忘れないように持っていきましょう。

この試験は、完了後すぐに合否が分かります。

最後の採点実行ボタンを押すまでは、全く合否が分かりませんでした。

受験料10000円とともに、不合格のリスクも頭をよぎりました。

さて…

これで、私は、専門統計調査士となることができました。

私はフリーランスのコンサルタントですので、統計スキルの市場価値が高まってきている点については、強く認識しています。

契約単価もどんどん高くなってきています。

データ分析要員は、あちこちで募集されています。

企業にお勤めの方にとっても、どこかで接することになる可能性の高いスキルです。

”専門統計調査士”

時代のニーズに限りなくマッチしている資格です。

自己啓発として、あなたもぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

スポンサーリンク

Posted by かずきび