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FIREのFI(経済的自立)の度合いを測るフレームワーク考察

2022年1月16日セミリタイア

FIRE(Financial Independence, Retire Early)

もうご存知ですよね。

「経済的自立」と「早期退職」。

つまり、

”若くして、経済的自立を達成し、早期退職をして自由な生活を手に入れる生き方”

のことを指しています。

最近、ブームになっているようで、書店でも専用のコーナーが設けられていることも多いです。

それだけ興味がある人が多いのではないかと思っています。

そこで、今回は、私が相互リンクさせてもらっているNightWalkerさんのブログの過去記事

を参考に、FIREのうち、FI(経済的自立)について、検討していきたいと思います。

昭和時代の収益モデル

私はアラフィフ世代です。

昭和・平成・令和の3つの時代を生きてきました。

戦後という意味では、どの時代も平和でしたが、国民の生き方・働き方は大きく変化しました。

24時間働き、ひとつの会社に貢献することが美徳とされてきた昭和時代。

ブラック企業は淘汰され、ワークライフバランスを大切にするようになってきた平成時代。

仕事や会社に依存することなく、多様化・自由を重んずるようになってきた令和時代。

どの考え方が正解というわけではなく、その時代には合っていたのでしょう。

まずは、昭和時代を見ていきたいと思います。

この時代は、FI(経済的自立)などという考え方はほとんどありませんでした。

学生時代、会社時代、老後時代というの3つのステージで完結していたように感じます。

まず、FI(経済的自立)を分析するため、次の3つの軸を定義してみましょう。

①他人のお金
②自分の労働収入
③社会のお金

①の他人のお金は、自分では稼いでおらず、誰かに依存している状態を指しています。子供・学生や専業主夫・専業主婦などを指しています。

②の自分の労働収入は、自分の労働で稼いでいる状態を指しています。会社員がそうですよね。

③の社会のお金は、自分は労働していないけど、社会全体からもらえるお金を指しています。年金などがいい例です。

少し分かりにくいので、マトリクスにしてみましょう。

①他人のお金 ②自分の労働収入 ③社会のお金
【A】学生・専業主婦など
【B】会社員・自営業者など
【C】年金生活者・障害者など

3*3のマトリクスですので、本来は8パターンあります。

ただ、昭和時代に関しては、ほぼ【A】【B】【C】の3パターンで説明できたのでないかと思われます。

【A】は自分以外の誰か、つまり他人のお金に依存して生活している状態です。

【B】はサラリーマンですね。自分の労働力を特定の会社に提供することで労働収入を得ている状態です。

【C】は主に定年後を指しています。障害者などのセーフティネットもこれに当てはまるでしょう。

FIREなどという考え方もなかったため、わりとシンプルですよね。

平成時代の収益モデル

平成時代を見ていきましょう。

基本は昭和時代と同じ収益モデルです。

ただ、バブル崩壊とともに、終身雇用・年功序列の考え方が崩壊してきたのもこの時代の特徴です。

ひとつの会社にしがみつくという考え方が美徳ではなくなってきました。

夫が働き、妻が家事をするというモデルも崩壊し、誰もが社会進出できる時代に変化してきました。

このため、会社に頼るのではなく、自分自身でも稼ぐ力をつけることが自然な考え方になってきました。

いわゆる副業解禁というものですね。

そこで、先ほどの3つの軸に4つ目の軸を追加してみます。

①他人のお金
②自分の労働収入
③社会のお金
④自分の副業収入

副業解禁とともに、④自分の副業収入を追加してみました。

会社の収入以上のお金を副業で稼ぐ人が出てきたためです。

①他人のお金 ②自分の労働収入 ③社会のお金 ④自分の副業収入
【X】副業もち主婦・学生
【Y】副業サラリーマン
【Z】副業持ち年金生活者

パターンが複雑になってきましたよね。

全部で16パターンあります。

特徴的なのは、【Y】や【Z】のパターンです。

人生100年時代、自分の労働収入や老後の年金収入だけに頼るのではなく、何らかの副業で稼いでいる人が出てきている点が大きいでしょう。

令和時代の収益モデル

いよいよ、FIREの登場です。

節約・資産運用などで、会社員時代にお金を貯めまくります。

これで稼いだお金を元にして資産運用する、もしくは切り崩して生活することができれば、FIRE達成です。

会社員、つまり労働収入に頼る必要はなくなります。

この時点で「自由」を手にすることができるわけですよね。

ここが、多くのFIRE希望者が目指すべきところなのでしょう。

このため、先ほどの4つの軸にもうひとつ軸を加えてみましょう。

①他人のお金
②自分の労働収入
③社会のお金
④自分の副業収入
⑤自分のお金

⑤自分のお金を追加しました。

自分が労働して得た収入でもなく、自分が副業して得た収入でもない、純粋な貯金です。

多くの金融資産を運用して配当益を得ている人は、④と⑤の区別は難しいかもしれませんね。

マトリクスにしてみましょう。

全部で32パターンの組み合わせがあります。

このため、主要な働き方だけをピックアップします。

①他人のお金 ②自分の労働収入 ③社会のお金 ④自分の副業収入 ⑤自分のお金
完全リタイア
セミリタイアA
セミリタイアB
働く高齢者
筆者(私)

一般的にFIREとは、完全リタイアのような状態を指すことが多いのでしょう。

もしくは、資産運用を副業とみなしたセミリタイアAのような形もあり得ると思います。

いずれにしても労働依存していないため、自分の時間を自由に使うことが可能です。

その一歩手前の段階として、セミリタイアBという状況(少しだけ労働収入に頼っている)もあり得るのでしょう。

高齢者になると年金をもらうことができますので、③の社会のお金にも「○」がつくことになります。

FIREやセミリタイアの達成者に関しては、④や⑤に「○」がついているため、③の年金額の大小に依存することはなくなります。

つまり年金不安からは解放されることになります。

私自身は…

セミリタイアしている認識です。

コンサルティングによる労働半分、不動産投資などによる副業半分、うつ病による障害年金、現在の貯金はほぼゼロ…

といった感じです。

少し珍しい例なのかもしれません。

いい機会ですので、あなたも、ご自身の生き方・働き方について、立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。

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Posted by かずきび