睡眠時無呼吸症候群の疑いで病院へ…検査入院からCPAP生活まで!
あなたは、朝起きた時、目覚めはすっきりとしていますか?
日中、眠たくなったり、ボーッとしたりすることはありませんか?
私は、心療内科からもらっているうつ病の薬の影響もあるのですが、いつも眠いような状況が続いてました。
家族からも、いびきの音がうるさいと言われ続けていました。
寝ているときに、トイレに行く回数も一晩で平均5回程度ありました。
明らかに睡眠の質が低かったのでしょう。
深夜に息苦しくて目覚めることも頻繁になってきたため、不安になった私は、
”睡眠時無呼吸症候群”
を疑い、睡眠外来に行くことにしたのです。
1回目の睡眠外来
睡眠外来では、まず最初に、睡眠時間や飲酒の量などの簡単な問診が行われました。
その後、実際に睡眠の検査をするため、自宅で検査することのできる検査キットの予約の手続きを行うことになりました。
1週間くらいたった後、自宅に検査キットが送られてきました。
検査キットは、鼻にチューブを入れ、指にキャップをはめる程度のもので、一晩で検査は終わりました。
あまりにも簡単だったので、これできちんと検査できていたのか、不安に感じたのを覚えています。
検査キットを返送して2週間後、再び睡眠外来に行き、医師から検査結果を聞きました。
私の検査の結果は…
「軽い睡眠時無呼吸症候群のようです。経過観察しましょう!」
もっと症状がひどくなり、中程度の症状になってくると、マウスピースや医療機器に頼ることになるということでした。
2回目の睡眠外来
…それから2年ほど経過しました。
その間、睡眠の質は、どんどん悪くなっていくように感じました。
海で溺れるような夢を見たかと思うと、起きると、ハァハァと運動をした後みたいに息切れすることが増えました。
明らかに、寝ているときに、呼吸をしていなかったのであろうと推測できました。
そこで、今度は、いつもお世話になっている心療内科の先生から、1回目とは別の病院、しかも、睡眠障害専門の耳鼻科を紹介してもらうことになりました。
その耳鼻科では、1回目の睡眠外来と同様、まず、睡眠時間や飲酒の量などの簡単な問診が行われました。
その後、実際に睡眠の検査をするため、自宅で検査することのできる検査キットの予約の手続きを行うことになりました。
1週間くらいたった後、自宅に検査キットが送られてきました。
検査キットは、鼻にチューブを入れ、指にキャップをはめる程度のものでした。
1回目の検査と異なっていたのは、1日ではなく、2日分の検査キットが入っていたことでした。
1日目はお酒を飲んだ場合、2日目はお酒を飲まなかった場合ということでした。
検査キットを返送して2週間くらい経った後、再び耳鼻科に行きました。
医師から言われたのは…
「睡眠時無呼吸症候群の疑いがとても強いです。一度、検査入院をしましょう!」
検査入院できちんと検査をしてもらってから、適切な治療を考えていきましょう、
ということになりました。
睡眠時無呼吸症候群の検査入院
耳鼻科の先生から、検査入院を提案されたから約1ヶ月。
いつもの耳鼻科ではなく、だいぶ大きめの病院で検査入院をすることになりました。
検査入院は、晩19時に病院へ行き、翌朝8時に終わる予定になっていました。
当日は、食事制限もなく、普通に晩ご飯を食べてから、病院で受付。
お酒を飲んでもよかったのですが、私は、一応、お酒なしの状態で検査を受けることにしました。
ビジネスホテルのような部屋に案内された後、医師から簡単な問診を受けました。
その後、部屋に備え付けのシャワーを浴び、パジャマに着替え。
自分のパジャマを持っていってもいいし、病院のものを無料で借りてもOKでした。
ただ、結論から言うと、検査用のクリームとかで汚れる可能性もあるので、病院のものを借りたほうが無難な気がしました。
パジャマに着替えてから、1時間ほど休憩した後、検査のための準備が始まりました。
脳波や心臓の動き、体内の酸素量を調べるため、全部で10本以上の線を、頭や体にペタペタと貼り付けられました。
最後はネットで頭部を覆いました。
出来上がった後の姿は、交通事故に遭って重症となり、治療を受けている人のような姿になりました。
30分ほど、配線・セットアップしてくれた後は、寝るだけでした。
私の場合、晩の睡眠中も1時間間隔くらいでトイレに行くことが分かっていました。
そこで、晩のトイレについて質問したら、その都度、ナースコールボタンを押して欲しいと言われました。
現実問題、体に配線が複雑に絡み合っていましたので、トイレもひとりで行くのは大変でした。
最初は緊張のせいか、いつもより眠りにつく時間は長かった気がしました。
しかし、30分もしたら、問題なく眠りに落ちました。
案の定、1時間後くらい経過後、トイレで目が覚めました。
ナースコールボタンを押すと、配線を少しだけ外してもらい、トイレに行きました。
その後再び就寝。
しかし、1時間後くらいに、いつもの通り、息苦しかったこと、およびトイレのために目が覚めました。
再びナースコール。
トイレに行きました。
同じようなことが、もう一度続き、すると、検査技師から、
「CPAPと呼ばれる鼻マスクをつけてみましょう!」
と言われました。
噂には聞いていましたが、あこがれ?のCPAP初体験です。
このCPAPをつけて眠ると、ぐっすりと眠れる事例が多いということは、ネットの情報で事前に知っていました。
実際、最初につけてみた感想は、
「そこそこの圧力で風が鼻から入ってくるなぁ。」
というものでした。
このため、息を吸うのは楽ですが、息を吐くときは少し抵抗があります。
まるで、空気のリバープールのような感じでした。
CPAP装着後、5分ほどは、呼吸方法にとまどいましたが、すぐに就寝。
気がついたら、朝でした。
なんと、私は5時間ほど、トイレに行くこともなく、息苦しくなることもなく、眠り続けることができたのです。
そして、なんといってもびっくりなのは、爽快感でした。
朝起きた時は、いつも眠たさしかなかったのに、CPAP装着後の寝起きは、爽快感にあふれていました。
目覚めスッキリです。
そして、尿意もありません。
完全に脳を休めることができ、尿をためることもなかったのであろうと容易に推察できました。
体についていた線を外してもらった後は、シャワーを浴びてお着替え。
その後、1時間ほど休憩をはさんでから、医師が来て検査結果の説明をしてくれました。
「結論から言えば、保険適用でCPAPを使った治療をしていきましょう!」
ここで、簡単に睡眠次無呼吸症候群の説明をしておきます。
まず、AHIと呼ばれている、無呼吸・低呼吸指数という指標があります。
ざっくりと言えば、
AHI=(無呼吸回数+低呼吸回数)÷睡眠時間
です。
無呼吸とは「少なくとも10秒以上の呼吸停止状態」、低呼吸とは「気流が半分以上低下し、酸素が4%以上低下するか、睡眠から覚醒すること」を言います。
ようは、この指標が大きいほど、重症だということになります。
普通(正常)の人は、この指標が4以下ということだそうです。
AHIが5以上の人が、いわゆる、睡眠時無呼吸症候群と診断されるようです。
・AHI=5〜20回未満:軽症
・AHI=20〜40回未満:中等症
・AHI=40回以上:重症
一般的にこのAHI の値が20回を超えると、CPAPが保険適用されるようです。
私の場合、AHIの値は21回でしたので、CPAPが保険適用となりました。
保険適用になると、1ヶ月あたり5000円弱のお金でCPAPの機器を借り続けることができます。(もちろん、1ヶ月に1回の医師の診断が必要になりますが。)
これは大きいです。
故障や消耗品も全部、メーカー持ちとのことです。
私は、毎月、病院へ行って、5000円程度のお金を支払うだけで、CPAPを使い続けることができるようになったのです。
結局、私は、CPAPの使い方の説明を受けた後、検査入院代と、CPAPのレンタル代を合わせて30000円ちょいを支払って、病院を後にしました。
ここまでくるのに、非常に長い道のりでした…。
今後はCPAP治療を続け、快適な睡眠を心がけていきたいと思っています。
CPAP使用体験談
私はCPAPを自宅に持ち帰り、その日の晩から使い始めました。
まず、CPAPは鼻につけるマスクです。
このため、鼻が詰まっていてはいけないので、鼻炎の人は、鼻炎系の薬は必須です。
私もそうでした。
CPAPを装着し、ふとんに入ってから眠りにつくまでの間は、少し息苦しく感じました。
CPAPから強引に空気が流れ込んでくるためです。
無意識のうちに開いていた口も、きちんと閉じておかなければ、息苦しくなります。
しかし、慣れてくれば、すぐに眠れるようになると思います。(私の場合、2、3日かかりました。)
そして、装着して約2ヶ月。
夜間にトイレに行く回数は明らかに減りました。(夜間に2回以上起きることはなくなりました。)
朝も少しではありますが、爽快感がでてきたような気がします。
もう少し早く、CPAPに出会っていれば、日常の活動も、もっと効率的になっていたのかもしれません。
今後も、このCPAP治療を継続し、快適な睡眠を継続し続けたいと思っています。
引き続き、変化がありましたら、レポートしたいと思います。