プライベート・ベーシックインカムの実現…アフターコロナ時代の新しい働き方!
本記事を書いているのは、2020年5月です。
新型コロナウイルスが世界中を恐怖に陥れています。
未知のウイルスの世界的な感染拡大により、我々の命が脅かされているのは言うまでもありません。
このため、我々は長い長い自粛生活を強いられています。
他方、自粛による需要の減少により、失業・倒産などの経済・経営破綻のリスクも発生しています。
既に、中小・零細企業では破綻しているケースも見受けられます。
このような状況下にあっても、柔軟な変革により、なんとか生き延びている企業もあります。
これらの企業は、一体、どのような工夫をしているのでしょうか。
今回は、アフターコロナ時代の新しい働き方について、見ていきたいと思います。
フロー型ビジネスとストック型ビジネス
世の中のビジネス(仕事)は、ざっくりと言うと、次の2種類の考え方があります。
(A)フロー型
(B)ストック型
(A)のフロー型は
「単発で仕事を受けて、仕事をした分だけお金をもらう」
シンプルなビジネスのことを指しています。
良いモノ・良いサービスを提供・販売するを前提としているため、売り切り型のビジネスとも言われています。
これに対して、(B)のストック型は
「仕組みを作って、継続的に収益をもらう」
ビジネスのことを指しています。
会社に勤めている人は、ほとんどがフロー型のビジネスモデルに属していると言えるでしょう。
勤務時間・労働力を使って、何らかの付加価値を提供し、そこから給料を得ているためです。
当たり前ですが、会社を辞めた途端に収入は0となります。
私がメイン事業としている大企業向けのコンサルティングについても、会社員と同様に、フロー型のビジネスです。
契約期間中は、コンサルティング提供による収益がありますが、契約期間が終われば、収益は0となるからです。
まさに「流れ」として収入がやってくる感じです。
これに対して、私がサブ事業としている不動産投資などは、ストック型ビジネスの代表選手だと言えるでしょう。
不動産を購入・契約した後は、管理会社に任せてしまえば、私自身がすることは何もないです。
一度、仕組みを作ってしまえば、何もしなくても、継続的に家賃収入を得ることができます。
まさに、不労収入(不労所得)です。
勘違いしないでいただきたいのは、私はここで、フロー型とストック型のどちらが優れているということを言いたいわけではありません。
私はこの2つのビジネスモデルをうまく組み合わせることが重要だとずっと主張してきているのです。
そして、現在。
新型コロナウイルスの影響により、我々の働き方は大きく変わろうとしています。
フロー型とストック型という2つのビジネスモデル。
これらは、コロナショックにより、一体、どのような影響を受けることになるのでしょうか。
順番に見ていきたいと思います。
財務的視点から見たフロー(流れ)とストック(備蓄)
まずは、財務的な視点で、フローとストックを見ていきましょう。
一般的に、財務の世界では、フロー(流れ)を管理するものとして、1年間の売上やコストをまとめた損益計算書があります。
ストック(備蓄)を管理するものとしては、ある時点の企業の資産をまとめた貸借対照表があります。
新型コロナウイルスによる被害が長期化すればするほど、企業は資金調達が難しくなります。
内部留保(備蓄)のある大企業はいいですが、内部留保の少ない中小・零細企業は苦境に陥ることになります。
つまり、有事では、備蓄の多い会社(体力のある会社)のほうが強いことが分かります。
家計レベルで見ても、貯蓄(備蓄)の多いお金持ち・富裕層は、耐えることが可能ですが、貯蓄の少ない家庭では、すぐに生計が成り立たなくなります。
マスクや消毒アルコールなどの備蓄の重要性も言わずもがなです。
完全にストック型志向です。
普段は、黒字とか赤字とか、損益計算書(フロー)の話をすることが多いです。
しかし、有事になると、貸借対照表(ストック)のほうが、大きな意味をもってくるのです。
新型コロナウイルスの影響とプライベート・ベーシックインカム
新型コロナウイルスは、我々の働き方に大きな影響を与えました。
まず、感染拡大防止の観点から、対面での仕事が激減しました。
在宅勤務(テレワーク)が推奨され、自宅で仕事をするという新しい働き方が生まれました。
いやでも、Skype、ZOOM、Youtubeなどのオンラインツールを使いこなさなければならなくなったのです。
需要も激減して売上がなくなり、観光業やサービス業をはじめ、多くの関連企業は、大打撃を受けています。
コスト(家賃やテナント料などの固定費)は変わらないのに、売上が激減しているので、経営が成り立たなくなっているのです。
そのせいで、失業や倒産が相継ぎました。
有事の場合、考え方として、売上は水ものだと考える必要があるのです。
最悪の場合、売上0を覚悟しておかなければなりません。
私のケースにおいても、メイン事業であるコンサルティング事業は、契約が終わると、売上は0になりました。
有事の場合、フロー型ビジネスだけでは、リスクヘッジができないのです。
ここで登場するのが、ストック型ビジネスです。
備蓄(資産)の考え方・仕組みビジネスが重要になってくるのです。
不動産投資による家賃収入が良い例です。
これはストック型ビジネスですので、新型コロナウイルスの影響を受けても、家賃収入が0になることはありません。(もちろん、空室リスクはありますが、複数の物件を所有していれば、リスクヘッジが可能です。)
私の場合、サブ事業である不動産投資は、コロナによる影響は今のところ、ほぼ0です。
ブログによる広告収入も、コロナによる影響は小さなものでした。(広告する会社が減ってきたので、微妙に収益は減りました。)
普段は、大きな収益を得にくいと言われているストック型ビジネスですが、有事には力を発揮するのです。
それに、ストック型ビジネスは、仕組みづくりが重要ですので、普段から意識して種まきをしておかないと、ビジネス自体が育ちません。
時間もかかります。
「ストック型のビジネスを少しずつ増やしていこう」
と常に意識しておくことが、経営上、とても重要なのです。
フロー型のビジネスに、ストック型のビジネスを組み入れ、有事の際のリスクを担保しておくことの重要性を分かっていただければ幸いです。
この点は、私もコロナ以前から意識していて、フロー型ビジネスの合間を縫って、ストック型ビジネスの仕組みづくりを続けています。
詳細はこちらの記事をご覧いただければと思います。
この記事は、不動産投資などのストック型ビジネスをベース収入として、残りの週3日くらいで、コンサルティングというフロー型ビジネスを上乗せしている私の体験談です。
いわゆる、プライベート・ベーシックインカムの実現です。
私の場合、フロー型ビジネスとしてのメイン事業はコンサルティング業です。
しかし、職業に関わらず、ブログ(広告収入)などは、その気になれば、誰でも立ち上げることが可能だと思っています。
新型コロナウイルスの脅威は、我々のビジネス環境に大きな変化をもたらしました。
この大きな変化に対して、柔軟な対応が求められる時代なのです。
コロナ被害の給付金も融資も、可能な限り、もらえるものはすべてもらって経営していきましょう。
変化に柔軟に対応できなければ、淘汰されていく厳しい時代になってきたのです。
苦しい時期だと思いますが、給付金や融資をベースに、ストック型の収益も視野に入れ、この局面を乗り切っていけるよう、お互い、がんばっていきましょう!