突然、過呼吸で救急車へ!恐怖のパニック障害の対応策とは?
約1ヶ月前(2019年5月)の話です。
私は、大阪府内のとある商業施設で、散髪・買い物をしていました。
特に体調が悪かったわけでもなかったんですが、普通に歩いていると…
突然、息苦しくなってきたのです。
今までにこんなことは経験したことがありません。
息を吸っても吸っても吸いきれない感じです。
海で溺れた時のような…。
「呼吸ができない…。」
不安と焦りで、私はその場にうずくまってしまいました。
救急車を呼んでもらって病院へ!
周囲には、ショッピングを楽しんでいた人がたくさんいたので、私に声をかけてくれました。
「どうかされましたか?」
「すみません。息苦しいので救急車を呼んでもらえますか…。」
私は、そのような言葉を振り絞ったと記憶しています。
フラフラして、意識があるのかないのか分からない状態が続きました。
*****
…気づいたら、私は救急車の中にいました。
どうやら、商業施設の人が、救急車を呼んでくれたようです。
救急車の中では、少しだけ意識がありました。
そこで、免許証だけ手渡して、いろいろと質問を受けました。
救急車を呼んでもらったという安心感はありますが、息苦しい状況に変わりはありません。
私はそのまま近くの救急病院に運ばれました。
そこでは、点滴をうちながら、私は心電図や血液検査など、さまざまな検査をしてもらいました。
私の呼吸は少しずつ落ち着いてきた気がしました。
検査の結果…
救急病院に運ばれてから約1時間ほど。
私はだいぶ楽な状況になっていました。
そして、医師から教えてもらった検査の結果はまさかの…
「異常なし」
救急車で運ばれた時、脈拍数が早かったのは事実です。
しかし、物理的にはどの臓器も異常はないとのこと。
原因がわからないので、異常なしと言われても、私の安心感はゼロです。
一体、なぜ、私はあんなに苦しくなったのでしょう…。
ウソをついているわけでもありません。
医師は、私に次のようにアドバイスしてくれました。
「休日診療ということで、最低限の検査は実施しました。命に別状もなく、重大な病気も見つかりませんでした。ただ、状況から考えてみて、過呼吸であることは確実でしょう。一度、心療内科を受診してみてはどうでしょうか。」
心療内科…。
”灯台もと暗し”
です。
なぜなら、私は、心療内科には、いつもお世話になっていたからです。
私は、うつ病で会社員を辞めた経緯があったのです…。
うつ病で大きく変化した私の人生
少しだけ、私の過去にお付き合いください。
私は、転職を繰り返しながらも、コンサルティング会社に約20年の間、勤務していました。
しかし、私はあるプロジェクトで、うつ病になってしまい、普通に仕事をすることができなくなってしまいました。
休職後、退職を余儀なくされたのです。
無職状態で、普通に生活するのも厳しい状況が、1年半ほど続きました。
私は副業で不動産投資をしていたので、不動産所得はあったものの、給与収入は完全に途絶えてしまいました。
そこで、お世話になったのが、次の傷病手当金です。
傷病手当金とは、簡単に言うと、仕事で働けなくなり、収入がゼロになった場合、もともとの給与の3分の2を、最大1年半の期間、カバーしてくれる頼もしい制度です。
私は、この傷病手当金と不動産収入で、2年間を乗り切りました。
しかし、40代半ばでうつ病となったおじさんが、次の就職先を見つけることは困難でした。
そんな時、今まで一緒に仕事をしてきた人たちが、私個人に声をかけてくれたのです。
「個人でもいいので、一緒に仕事をしませんか」
と。
無職の私にとっては、本当にありがたい言葉でした。
そこで、私は、個人事業主から起業という道を選択し、コンサルティングを受注するフリーランスに転身したのです。
「良い人脈」
というものは本当に重要で、ありがたいものだと思いました。
お世話になった方々には、今でも本当に感謝しています。
ただ、会社員時代と同じ働き方をすると、またうつ病になる可能性もあるので、勤務日数を減らすことにしました。
週3日勤務とかで契約することにしたのです。
収入が減る分、障害年金を申請し、受給することができています。
傷病手当金、障害年金、起業…
普段は聞き慣れない言葉かもしれません。
しかし、世の中には、さまざまなセーフティネットがあるものだと、しみじみと実感したものです。
今回の症状の正体はパニック障害!
冒頭の話に戻りましょう。
私は救急車で運ばれましたが、体に異常はありませんでした。
そこで、いつもの心療内科へ行くと、
「パニック障害」
だと言われました。
うつ病とはまた異なる病名で、原因もまた異なるものなんですが、精神的な病であることは間違いなさそうです。
風邪や骨折はすぐに治療できても、精神的な病を治すのは、とても時間がかかるものだと再認識しました。
パニック障害とは、何らかの原因があるときに、文字通りパニックを起こし、過呼吸になる病気です。
原因は人それぞれで、私自身もまだ原因はぼやっとしたままです。
あんなに苦しい思いはもうしたくないので、医師の言葉を信じ、忠実に実行することにしました。
ポイントは4つです。
①医師から処方された薬(安定剤)を毎日飲むこと
②ビニール袋を持ち歩き、過呼吸になったときには、袋の中で呼吸すること
(酸素を吸いすぎないようにする一番簡単な方法のようです)
③呼吸が苦しくなりそうになったら、意識的にゆっくりと呼吸すること
④「パニック障害は生死に関わる病気ではない」と言い聞かせ、落ち着くこと
それから1ヶ月。
不安な日々は続いていますが、上記4点を守ることで、なんとか普通に生活できています。
パートタイムではありますが、仕事もなんとかできています。
パニック障害…。
得体の知れない病気ですが、知っていると知らないのとでは、いざというときの対応が全然異なります。
精神的な病は几帳面な性格の人がなりやすいと言われています。
しかし、うつ病やパニック障害は、誰にでも可能性があるものです。
お金の話とは異なり、この病気に関しては、私はアドバイスのしようがありません。
これからもうまく付き合っていくしかないと思っています。
あなたには、こんなケースもあるのだということを、知っておいてもらえたら幸いです。
そして、私を助けてくれた多くの方々に対しては、改めて、感謝の言葉を伝えさせていただきたいと思います。
本当にありがとうございました!