コロナウイルス感染・自然災害…フリーランス・個人事業主はリスクヘッジを!
本記事を書いているのは2020年3月。
日本列島は新型コロナウイルスによる脅威で大混乱となっています。
世界保健機関WHOもパンデミック(世界的な大流行)を宣言しました。
アベノミクスにより、見せかけ回復していた日経平均株価も大暴落の状況です。
感染防止のため、各種イベントなどの活動も自粛を余儀なくされ、需要は大幅に低下。
観光・ホテル業界をはじめ、多くの企業では大打撃を受けています。
特に、フリーランス・個人事業主といった、小さなビジネスで生計を立てている人にとっては、コロナショックは死活問題でしょう。
会社員勤めの人は、急に仕事がなくなって収入がなくなる可能性は低いですが、フリーランス・個人事業主はリスク・責任の大きさが異なります。
かく言う、私自身もフリーランスです。
他人事とは思えません。
そこで、今回は、フリーランス・個人事業主の方々に対して、簡単にメッセージを送ってみたいと思います。
直近、どのような対応をとればいいのか?
「感染拡大を防止せよ」
まず、現時点において、社会は自粛ムード一色です。
子供達は学校を休んでいますが、東京ディズニーランドやUSJなどの大規模商業施設は、どこも休業しています。
社会全体が萎縮してしまっています。
「経済活動を優先せよ」
と主張する人もいますが、今のところ、元どおりの需要が回復する兆しはありません。
小さいお店で、感染集団という意味でのクラスターの発生確率も低い場合、
「お店を開ける(仕事を続ける)」
というのもひとつの手段でしょう。
しかし、需要がない以上、限界がやってきます。
そこで、まずは、国や地方自治体が行なっている助成金・融資金に目を向けてみましょう。
事業を続けている場合と比較すると、雀の涙程度の金額かもしれません。
しかし、資金繰りがショートしてしまうと、日々の生活が成り立たなくなってしまいます。
現在は、パンデミックであり、緊急事態ですので、将来の出口が見えている人は誰もいません。
助成金にしても融資金にしても、全体のパイ(予算)には限りがあります。
後でパイが枯渇することを考えると、早めに調達しておいたほうがいいのかもしれません。
もらえるものは少しでももらっておきましょう!
短期的ではなく、中長期的な戦略をとることが重要な時期なのです。
経営者・事業者としては、長期戦を想定しておかなければならないのです。
また、自分の商売に限界が見えていたら、短期的な対策として、目先のキャッシュを確保するため、
「副業・アルバイトなどの他の仕事に手を出してみる」
という緊急対策もアリだと思っています。
商工会議所などに、仕事の斡旋などの相談をするのもアリでしょう。
フリーランス・個人事業主のリスクヘッジ
私は以前、次の記事を書きました。
近年、地震や大雨、台風などの自然災害が増えてきたため、事前にリスクヘッジしておきましょうという内容の記事です。(「知らなかった」というメールも結構いただきましたので、是非一読されることをお勧めします。)
しかし、この記事だけでも不十分でした。
今回の新型コロナウイルス肺炎のような、未知の疫病に対しては、どうしようもないのです。
フリーランス・個人事業主はどうすればよかったのか。
私は、少し考えてみました。
やはり、フリーランス・個人事業主は、ビジネス基盤が弱いケースが多いです。
このため、リスクヘッジがかなり重要なのだと再認識しました。
具体的には、
「単一事業だとリスクが高い」
ということを認識することです。
今回の疫病のような外的要因で事業活動ができなくなると、それだけでキャッシュは枯渇します。
疫病がきても、100が0になるのではなく、最悪50くらいで縮退継続できるようなビジネス構成に、普段からしておくべきなのです。
株式投資の世界でも、
「ひとつのカゴに卵を盛るな!」
という言葉があります。
ひとつのカゴに卵を入れていると、そのカゴが落ちると、卵がすべて割れてしまうという話です。
多少面倒でも、卵は複数のカゴに分けて入れておくべきなのです。
リスクヘッジの具体例
私の知人である個人事業主のAさんは、民泊事業を営んでいました。
コロナショックでは、中国人の需要が減ったためか、収益が激減したそうです。
しかし、彼は、マンション投資とFX投資を並行して行なっていました。
マンション投資は、家賃収入が収益源ですので、入居者が引越しをしない限り、今回の騒動でもダメージは0です。
FX投資では、今回の経済危機を予想して、多くの売り注文を立てていたため、大幅に収益は増加。
結果として、本業であった民泊事業の穴を埋めているということです。
複数事業でリスクヘッジをしているいい例だと思います。
私自身も複数事業を営んでいます。
いろいろやっているので、今回のコロナショックでも今のところ大きなダメージは受けていません。
本業のコンサルティング事業もテレワーク(在宅勤務)でなんとか持ち堪えている状況です。
この、本業のテレワークも、もともと週3日程度の勤務にとどめているので、最悪なくなっても、なんとかなると思っています。
これも、
「本業(特定の事業)に大きく収益を傾けない」
ように努力してきたからこその結果だと感じています。
自分が動かなくても入ってくる収益(ストック型の収益・不労所得)の比率を増やしていくことも重要です。
不労所得を作るために、簡単に始めることができる例を挙げれば、この記事のようなブログ運営です。
ブログを書き続けるだけで、広告収入が入ってくるのです。
特に自分自身がどこかへ行って労働する必要はありません。
あなたの好きなテーマやあなたの経験したことについて、書き続ければいいのです。
超人気ブログを目指すのであれば別ですが、
「自分の経験談が誰かの役に立ってくれればいい…」
くらいの気持ちでも、一定のアクセス数は確保できます。
お世辞にもこのブログはたいしたことありませんが、それでも、毎日いくらかのお金は入ってきています。
人気ブログともなると、それだけで生活をしている人もいます。
まさに不労所得です。
「複数事業によるリスクヘッジ」
というと敷居が高いように感じますが、誰でも最初は単一事業から始めています。
有事の際、少しでもダメージを少なくできるよう、普段から複数事業というリスクヘッジを考えてみませんか。
そして、私自身もまだどうなるか分かりませんが、この難局を、複数事業でなんとか乗り切っていきたいと思います。